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小学校教師「れれれさる」の日記です。現在、6年生を担任しています。


by rerere-saru

4月28日(土) 子どもたちとの信頼関係(v_v)

 今日の朝日新聞『天声人語』に、「地獄へ直行」と書いた紙を廊下に張って、遅刻者の指導をした中学教諭の事例についてのコメントが載っていました。この事例は、遅刻の回数に応じて生徒の名を付箋でつけていた指導が配慮を欠いたと問題視されたのですが、教育委員会が「生徒との信頼関係の中での指導だった」と判断し処分を見送ったのだそうです。その背景に、生徒らから教委に、「先生を責めないで」といったメールが寄せられたという事実をもとに、天声人語では「少々荒っぽい指導でも受け入れる信頼感が、クラスにあったということだろう」「教師の言動がいじめに結びつくこともあるから、判断はなかなか繊細だ。しかし先生たちの持っている“人間力”も封じ込んでしまう杓子定規は、学校の魅力まで一緒にそいでいくように思える。角を矯めて牛を殺す。そんな故事もある」と結んでいました。たしか「地獄へ直行」という言葉は行き過ぎだと思いますし、それがマスコミによって取り上げられるのもわかる気はしますが、こういった切り口で取り上げられるのには、少しほっとした感じがします。
 先生と子どもの人間関係・信頼関係は、本当に大切だと思います。同じ言葉一つとっても、信頼関係があるかないかで受け取り方や受け止め方がまったく違ってしまうことって、よくあるなあと感じます。年度当初、この信頼関係ができる前に、いくら指導しようとしても、なかなか子どもたちに入っていかないことが、半年ぐらいたって同じことを子どもたちに伝えると不思議と伝わっていくという経験はこれまで何度となくしてきました。そういった意味で、僕は小学校の担任の持ち上がりは意味があるなあと思っているのですが、ここのところ、担任を1年で交代してしまうのが多くなってきています。 ここ何年か飛びで6年生に入った先生が、信頼関係を作るのに苦労されている場面をよく見るにつけ、やっぱり子どもたちとの信頼関係はちょっとやそっとで作れるものではない分、意味があるのではないかなあと思っています。とはいっても、どうしたら信頼関係ができたと言い切れるか、そこはまだまだ自信がない分、今子どもたちにできることをひたすらがんばっている、そんな毎日です。
by rerere-saru | 2007-04-28 21:01 | れれれさるの学級日誌