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小学校教師「れれれさる」の日記です。現在、6年生を担任しています。


by rerere-saru

2月25日(日) 『キャリア教育』(≧∇≦)

 今日、前の週にキャリア教育の講演を聞いてきた同じ職場の先生からその内容がとてもよかったということで、話を聞き、そのときのレジュメも頂ました。話を聞いているうちに、なるほどなあと思う部分がたくさんあって、改めて『キャリア教育』という分野も勉強してみたいなと思いました。その講演をしてくださったのは、筑波大学の助教授の先生だそうです。以下、なるほどと思った部分を書いてみたいと思います。
 厚生労働省のニートの将来予測によると、2020年には、120万人にもおよぶそうです。そのニート対象の調査によると、ニートが一度も就職活動をしたことがない理由の第一位は「人付き合いなど社会生活をやっていける自信がないから」というもので、全体の43%におよぶそうです。一方で、1年目で仕事をやめてしまう人の割合は、4人に1人におよび、その理由として「自分に向いていない」「人間関係が原因で」というものが圧倒的に多いそうです。この辺りから、キャリア教育が目指すべきものが見えてくるというのが、その教授のお話の骨子だったそうです。
 これまでも中学校では職業体験などのキャリア教育が行われていましたが、それに加えてこれからは小学校からキャリア教育を意識したものが必要だということです。小学校では「夢」という形で将来の職業をたずねることはあっても、「なりたい」気持ちと「なれるわけない」というおぼろげながら感じるものとの間にあるものがなかなか見えないのが問題だとその助教授は言っています。例えば、『プロ野球選手になりたい』という夢は、プロとなりそれをかなえる人はごくごく一部ではあるけれど、プロ野球を支える仕事はたくさんあり、それを子どもが意識できるような進路指導の視点も必要ではないかということなのだそうです。希望する進路にいたる道をどれほどキャリア教育で大切にするかがポイントなのだそうです。それと同時に、職業だけが将来ではないという視点に立ち、子どもたちに『自己肯定感』を持たせることが大切だと最後に書いています。「子どもたち自身が自分の学校が好きであることは自己肯定感の中核要素。その学校の先生たちが自分たちの学校を好きであることがその大前提。先生方が子どもたちを好きであることが、児童生徒の自己肯定感を高める最善、最強の方法。自己肯定感のある者は積極的にもなれるし、自分の未来を切り拓いていこうという意欲が持てる。」というしめの言葉が、印象に残りました。
by rerere-saru | 2007-02-25 20:05 | れれれさるの学級日誌