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小学校教師「れれれさる」の日記です。現在、6年生を担任しています。


by rerere-saru

11月6日 『わくわく授業』 ゞ( ̄∀ ̄)

 朝、NHKの『わくわく授業』を見ました。今日はスペシャルということで、有田和正先生の特集をやっていました。有田先生には、去年今年とうちの学校にもお越しいただき、直接ご指導をいただいていますし、これまでにも何度かご講演を聞かせていただきましたので、楽しみにしていました。
 今回はスペシャルということで、授業そのものだけでなく教材を作るところからスタートしていたのでとても参考になりました。有田先生は、自作の教材を3000点ほど大切に保管されています。テレビでも映っていた教材のいくつかはご講演のときに見たことのある教材でした。
 今日は静岡県の小学生に、静岡でみかんやお茶が取れるのはなぜかを考えさせるために、まず勝沼でなぜぶどうが取れるのかを考え、それをもとに静岡の秘密を考えようという授業を練り上げていく段階からの放送でした。「Aをさせたいなら、Bをさせてみる」という方法もあるんだと有田先生は話をされていました。その後、実際に勝沼に取材に行く様子も映っていました。「現地に行くと必ずプラスアルファがある」と、それまで調べた膨大な資料を持ちながら嬉しそうに話す有田先生が印象的でした。
 勝沼での取材中、何にでも「へえ~」「おもしろいなあ~」と子どものように感動している有田先生。教材を作る基本は「何にでもおもしろがること」なんだと教えていただきました。そしてたくさんの取材の中から伝えたいことをしぼって教材を作る作業にも、なるほどと思いました。ともすると、現地に行ったりたくさん調べるといろいろなことを子どもたちに伝えたくなりがちですが、そこをぐっとがまんして伝えたいことをしぼっていく作業は大切だなあと思いました。
 自宅に戻って資料を作成する場面になりました。「資料を作る時は、子どもがぱっと気付くように」というのが有田先生の資料作りの基本だそうです。「究極的には、教師が指導しなくても、子どもがハテナを持てる資料を作るのだ」という意気込みで資料作りをされているのがよくわかりました。
 実際に静岡県の小学校4年生に授業をする場面になりました。毎回有田先生の授業シーンで感心させていただくのは、先生の表情やリアクションの実に豊かなこと。授業中子ども達の発言一つ一つに「なるほど!」「へえ~」「お~」「すごいなあ!」「頭いいねー」「君は○○博士だよ」「カンがいいねえ」とたくさんの投げかけをして、子ども達をのせていきながら、本質的に考えさせたいところに迫っていく技術は、参考になりました。終わったあとの子ども達の表情をみれば、いかに子どもたちの学びが充実していたかがよくわかりました。もっと調べたいと、休日に自主的に見学に行く子どもたちの姿も映っていました。
 教室に、子どもたちが充実する学びを成立させるには、どうしたらいいのかのヒントをたくさんもらいました。明日から、少しずつでも生かしていきたいと思っています。
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by rerere-saru | 2005-11-06 10:42 | れれれさるの学級日誌